バトナージ(その42)

ヤライ「落ち着け、ヨウジ。冗談は笑って受け流すのが芸能人というものだ」
ヨウジ「ジョーダンに聞こえねんだっつの……」

ヤライ「で、注目すべきは、劇場版の情報だけか?」
ユウキ「いえ、もう1つ――、4月18日に、
    ポケモン不思議のダンジョン空の探検隊というゲームが発売されるそうです」
ヤライ「からの探検隊?」
ユウキ「そらですよ! そら!
    なんでわざわざ、空の境界みたいに言い直すんですか!」
ミライ「ほっときましょ、ユウキ兄さん。
    ヤライ兄さんに構ってたら話しが進まないし。
ユウキ「そ、そうですね……。

    この作品は、前作、時の探検隊と闇の探検隊をベースに、
    新たな要素を加えたマイナーチェンジバージョンとのことです」
ヤライ「ほう。その、新たな要素とは?」
ユウキ「プレイヤーキャラクターやパートナーキャラクターの追加、
    さらに、なんと、新シナリオまで存在するらしいですよ」
ヤライ「大盤振る舞いだな」
ユウキ「個人的に注目したいのは、空のジュークボックス――
    いわゆるサウンドテストですね」
ミライ「珍しく、バンドグループにピッタリの話題ね」
ユウキ「サウンドテストは、ユーザーに強く望まれていながらも
    なかなか導入されなかった要素ですから、各方面で歓喜の声が上がっています」
ヤライ「ふむ……。高い売り上げを記録しそうだな。
    どうにかして俺たちも、空の探検隊に出演できないだろうか」
ミライ「それはムリよ。
    ポケモン不思議のダンジョンシリーズは、人間が出てこないのが特徴じゃない」
ユウキ「ポケモンになった人間ならば登場しますけどね」
ヤライ「それだ。俺たちもポケモンになればいい」
ミライ「な、なればいい、って……。いったいどうやって――」
ヤライ「なぁに、それほど難しいことではない。

    今から、ハナダシティ北東にある岬の小屋を訪ね、ポケモンと共に転送装置に入れば――」
ヨウジ「病院いけよ」
2009/03/28(土)