部屋編その2

ヤライ「なぜヨウジはいつも練習をしたがらないんだ!」
ユウキ「確かにヨウジだけですよね…」
ミライ「ねえ兄さん、何かあるなら話してみたら?ホントにめんどくさいだけなの?」
ヨウジ「なんでおまえらはベースギターにエレキギターにバイオリンなのに、俺だけ小太鼓なんだよおぉぉ!」
3人「……………」
2007/12/14(金)
ヨウジ「そもそも、楽器型スタイラーをデザインした
    ヨナベ工場責任者のユウキ兄さんには問題があるだろ!」
ユウキ「人聞きの悪いことを言わないで下さい。
    たしかにスーパースタイラーを楽器に組み込むための設計図は僕が作りましたが、
    実際の開発は下っ端の方たちが行ったんです」
ヤライ「つまり、設計図通りに作らなかった下っ端に問題があると?」
ユウキ「そのとおり。僕に不手際はありません」
ミライ「じゃあ、その設計図を見せてくれるかしら?」
ユウキ「かまいませんよ。どうぞ」

3人「…………」
ユウキ「どうですか? 完璧でしょう?」
ヤライ「たしかに完璧なんだが……、1つ気になることがある」
ユウキ「なんです?」
ヤライ「端のほうに書いてあるこの絵はなんだ?」
ミライ「私たちの4人の絵が描いてあるわね。これはユウキ兄さんが?」
ユウキ「ええ――。
    観客で埋め尽くされたライブ会場でギターをかき鳴らすヤライ兄さん。
    大人の香り漂う高級料理店で厳かにベースを弾く僕。
    さざなみの聞こえる海辺の公園で優雅にバイオリンを奏でるミライ。
    そして――

    カントー地方の熱気溢れる祭礼で、やぐらの頂点に立ち、
    青春の汗を飛ばしながら太鼓を叩くヨウジ!」
ヨウジ「この絵が原因だろゴラアァァァッ!!」
ミライ「お、落ち着いてヨウジ兄さん!」
2007/12/15(土)
ヤライ「お、落ち着けヨウジ!もっと不幸な人だっているんだぞ!」
ヨウジ「ああ!?下っ端か?そんなのは当たり前なんだよ!」
ヤライ「違う!父さんだ!」
ミライ「あ…!」
ユウキ「その通り!オルガンなせいで持ち歩くことすら出来ず、ソロコンサートを余儀なくされた時の父さんは心底悲しそうでしたよ!」
ヨウジ「だからそれもユウキ兄さんのせいだろーがぁ!威張るな!」
ミライ「ちょ、ヨウジ兄さん!抑えて抑えて!」
2007/12/15(土)
ヤライ「そういえばミニライブの時のあの紙吹雪は誰がやってるんだ?」
ヨウジ「おい!話題逸らすな!」
ユウキ「ああ、あれならまだスタイラーも扱えない雑用にやらせてるんですよ」
ヨウジ「おい!無視すんな!」
ミライ「あの紙吹雪のアイデア出したの実は私なのよ♪」
ヨウジ「おい!聞いてるのか!」
ヤライ「さすがミライだ。いいセンスしてるな」
ヨウジ「なあ…………」
ユウキ「あの雑用も、アジトが潰れてからも紙吹雪係として私達の旅についてきてくれるいい人ですよ。」
ヨウジ「…………」
2007/12/21(金)